
一般家庭と比べ、飲食店では、大量の食材を調理するために、店内の汚れは激しいものです。とくに換気扇はすぐに汚れてしまいます。しかも、汚れを取るには、一般家庭の場合と比べ物にならないくらい手間がかかります。「換気扇の汚れがなかなか取れない」「換気扇から異音がする」など、換気扇にまつわる悩みをお持ちの、飲食店経営者の方は少なくないでしょう。
ここでは、換気扇の清掃について紹介します。
1.換気扇の汚れの原因

換気扇は、建物内の汚れた空気を屋外に送り出すことによって、屋内の空気をきれいにする目的の器具です。飲食店の多くは、この換気扇の汚れがひどく、改善に苦労をしている状態です。食べに入ったお店の中が油ぎっていたリ、厨房が薄汚れているようであれば、食欲も減退するでしょう。
経営をする上で、そのような感想をお客に持たせてはいけません。まずは換気扇が汚れる原因について紹介をしましょう。
1-1.圧倒的な油汚れ
飲食店の換気扇が汚れてしまう最も多い原因は、やはり圧倒的に油汚れです。飲食店では、大量の食材を調理しますが、油で炒めたり揚げたりすることで油を含んだ煙が立ち、それが換気扇に付着してしまいます。それを放っておくと、油分がこびりついてしまい、後で取るのが大変になってしまいます。そのため、多くの飲食店ではその清掃に頭を抱えていることでしょう。
1-2.タバコのヤニも
最近は少なくなってきましたが、店内が喫煙可であれば、タバコのヤニの成分が、換気扇にこびりつくこともあります。
結構しつこくこびりつくので、取るのも一苦労でしょう。
2.換気扇の汚れを放置することのデメリット

換気扇は気を抜けばすぐに汚れが付いて、それが積み重なっていきます。それを放置していると、さまざまな不具合が起きてきます。それは店にとって得にはならない事ばかりです。いったい、どのようなことを招いてしまうのでしょうか?
次に換気扇の汚れを放置することのデメリットについて紹介いたします。
2-1.異臭が起こる
とくにダクトがある換気扇の場合、その内部に油が長い間残り続け、それが元で油臭さが鼻を突くようになります。
これは厨房だけでなく、店全体に広がっていくので、根本から断つようにしなければなりません。
2-2.ダクト火災を起こす
ダクトの内部に油がこびりついた状態をそのままにしておくと、調理の際に上がる火が、ダクト内で引火する現象が起きやすくなります。この火災を「ダクト火災」と呼びます。
よくニュースで「飲食店より出火」という文言がありますが、このダクト火災もその原因の1つといえるでしょう。「ダクト内だからそんなに大したことにはならないのでは?」と考える人もいますが、火の勢いは強くなりますので、建物自体がノーダメージで済むはずがありません。またたとえ小さな規模の出火であったとしても、消火活動の際には火を消すために、天井や床を解体してから水を出して消火にあたりますので、建物が無事ではなくなるでしょう。
2-3.一酸化炭素中毒
換気をするために換気扇を作動させるわけですが、ダクトのフィルターが詰まるなどして、その排気能力が弱くなります。そうすると、建物内の汚れた空気は十分に外に出ず、いつまでも建物内に残ったままです。
店内は調理で火を使用しますので、急速に一酸化炭素濃度が上がりやすくなります。2-4.油が店内のいたるところに付きだす
これも、ダクトのフィルターが目詰まりを起こした後で起きやすくなります。調理の際に飛んだ油が、ダクトに吸い込まれずに、店内の天井や壁、調理器具や食器類などにつくようになります。店内が油ぎっているように見えるお店をたまに見かけるでしょう。座席やテーブルもぎとぎとしてそうで、あまり心地よくないという経験をした方もおられるのではないでしょうか。
ここまで来ると、掃除のときの労力が増えます。また、それだけ不衛生になると、ゴキブリなどを迎え入れることにもつながってきます。そうなれば、お客さんはもう二度とお店に行きたいとは思わなくなるでしょう。このように、細かな清掃を軽くみていると、イメージダウンにつながり、客離れを起こしかねません。
3.清掃を大事(おおごと)にしないための方法

飲食店では油汚れというのは宿命のようなもので、日頃からその汚れをよりひどくさせないという意識と、こまめにきれいにする習慣が必要でしょう。これは、職員の取り組み方次第で、長く店内を清潔に保ち続けられる基にもなります。その方法について、次に紹介をしましょう。
3-1.油が付きやすい所は徹底してきれいに
オイルフィルターやレンジフード、フライヤーなどは、調理した際の気化した油が付きやすく、また引火して火事を引き起こしやすい所です。こまめに油汚れを取るように清掃を続けましょう。この習慣は、火事の危険を遠ざけると同時に、汚れやすい所を放置して後々汚れが取りづらくなる、ということを防ぐ意味もあります。
3-2.店内の空気をきれいに
衛生的な店内にするためには、店内の空気をきれいに保つ必要もあります。空気清浄機を設置したり、窓やドアを開けて換気を行ったりするだけでも大きく違ってきます。
3-3.ダクトの点検はこまめに
店内が衛生的かどうかは、ダクトが正常に働いているかどうかで大きく異なります。日頃からダクトの汚れ具合や、清掃に踏み切った方が良いタイミングを見たりなどして、ダクトの性能が落ちないような監視体制を持つ必要があるでしょう。これは何よりも店を守る事にもなります。
3-4.時期を見て清掃業者に依頼をする
気を付けていても汚れは進んでいきます。また、ダクトの奥の部分などは、素人では手をつけられそうもない場所です。そのため、ある程度の期間ごとに、清掃業者に依頼することをおすすめします。プロならではの清掃の方法で汚れを取ったり、こびりついた油を除去したりすることは専門業者にしかできません。
4.まとめ

飲食店にとって、換気扇の清掃は大変な作業です。そして、営業をするほど、調理中の油で汚れがつくものです。それを放置すれば、取り返しのつかないことを招く場合があります。日頃から汚れがどの程度進行しているかを把握するようにして、頃合いを見て業者に清掃作業を依頼するようにしましょう。
「パイオニアサービス」は、飲食店の清掃作業を手掛ける会社です。飲食店を経営していて、清掃作業のことでお悩みの方、検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。誠意をもって、ご要望に沿ったご提案をさせていただきます。